茨城県南部を震源とする21日朝の地震は、埼玉県加須市で震度5弱を記録しました。同日午後2時時点の県のまとめでけが人などの報告はありませんが、建物の壁やパネルが一部落下するなどの被害があり、県内各地で鉄道が運転を見合わせるなど一時混乱しました。地震の規模はマグニチュード(M)5・3。震度4はさいたま市大宮区や川口市、行田市、春日部市、羽生市などで観測されたようです。
県などによると、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでは、駐輪場付近の壁から40センチ四方の石のタイルが落下。同市浦和区の埼玉会館では2階の壁にひびが入った。また、加須市の北川辺中学校では校舎と渡り廊下の屋根をつなぐ長さ2メートル、幅30センチ、重さ約3キロのアルミ製パネルが落下しましたが、いずれもけが人はなかったのが幸いです。
鉄道では、JR東日本の東北、上越、北陸新幹線と東武鉄道のアーバンパークラインが一時運転を見合わせました。
熊谷地方気象台によると、県内で震度5弱以上が観測されたのは2021年10月7日の千葉県北西部を震源とする地震以来で、川口市と宮代町で震度5強を観測しました。この年は、2月13日にも福島県沖を震源に、加須市で震度5弱の地震もありました。
今年は能登半島のほか関東でも地震が相次いでいます。2月下旬以降、千葉県東方沖でも頻発している状況です。
外壁のタイルはこうした地震の際に、劣化している箇所が落ちて来てしまう為、無足場工法であるロープアクセスによる外壁打診調査、タイル補修工事が費用を抑えて行えるため、非常に有効です。
特に、歩行者が歩く頭上だけは注意が必要で、危険な範囲のみ打診調査を行うことで、第三者災害を事前に防ぐことができます。
大規模修繕工事だけでなく、定期的な調査を行うことを推奨しています。